韓国映画『ラスト・プリンセス―大韓帝国最後の皇女―』(2016年)

 ◎ タイトル原題: 「덕혜옹주」= 徳恵翁主


韓国映画『ラスト・プリンセス―大韓帝国最後の皇女―』

の韓国での原題は、『덕혜옹주』です。

これをアルファベットに翻字すると、

『Tokhe Onju』となり、「トッケ オンジュ」と発音されます。

漢字に変換すると、「徳恵翁主」です。

トッケというのは、名前なんです。

日本語に変換すると、「とくえ」でしょうか。


日本が太平洋戦争へと突き進んでいく道のりで、

中国と戦争したり、満州を占領したり、

そして朝鮮を併合したりしたのですが、

この映画は、そういう時代の

朝鮮最後のお姫様を主人公にした話です。

実話に非常に近いと思われます。

日本に連れて来られて、戦後になっても、

かなり長い間、朝鮮へ帰れなかったんですねぇ~w。


◎ 翁主と公主と王妃


「翁主」(オンジュ)っていうのは、

王様と側室・妾との間に出来た娘のことを意味します。

これに対して、

王様と正妻との間に出来た娘のことを「公主」(コンジュ)

と言います。

なお、「王妃」というのは、王様の奥さんのことです。


日本語吹き替えの声優さんの発音が悪いのか、

あるいは、翻訳が悪いのかわかりませんが、

「翁主」の部分を「おうひ」と呼んでいる箇所があり、

非常に判りにくかったです。

きっと翻訳者か声優さんのどちらかが、

翁主と王妃の区別のできない人なのでしょう。

そういう間違いをしているということは・・・、

他の部分でも色々と間違っている可能性があります。

この映画は、日本語吹替版で観るよりかは、

やはり、韓国語を聞きながら、字幕で観るほうが

制作者の意図をより正確に把握できると思います。


登場人物たちは皆同じような顔立ちをしているので、

誰が日本人で、誰が朝鮮人なのか、

日本語吹替版を観ていると判りにくいです。

韓国語音声(字幕版)で観たほうが、理解しやすいです。



「翁主」は王様の子なので、身分の低い実母は

自分の娘を名前で呼べません。悲しいですねぇ。


◎ 『虹を架ける王妃』(2006年)との関係


日本のテレビドラマ『虹を架ける王妃~

朝鮮王朝最後の皇太子と方子妃の物語~』

については、別稿にて触れました。

方子妃は徳恵の兄の奥さんですから、

徳恵にとっては義理の姉に該当します。

そして、映画『ラスト・プリンセス』と

『虹を架ける王妃』とも、実質的には

姉妹関係に該当すると思います。

両方を観ると、その時代のことが

よ~く判ると思います。

だから、両方を観たほうが絶対良いですよ。


2人のお姫様に共通していることは、

その人生の多くを日本で過ごしたけれども

結局、朝鮮半島で最期を迎えたこと、

波乱万丈でわりと不幸な人生であったこと

ですかね・・・。


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