日本の名作映画『七人の侍』(1954年)~ 強かな女たちの物語
N・Sさん...
夕方から、黒沢明の『七人の侍』を観ました。
かつて子供の頃に観た映画のはずですが、
内容をよく覚えていなかったです(笑)w。
この黒沢映画『七人の侍』は、最初の冒頭から、
観客を一気に映画の世界へ引き込んでくれるので、
難なく最後まで観れてしまうはずです。
N・Sさんも、名作映画というものの魅力について、
この『七人の侍』を観ることで体験してみてください。
この映画の時代背景は、1587年頃です。
豊臣秀吉が天下統一のために
あちこちで戦をやっている頃で、
田舎のほうでは治安が良くなかったでしょう。
「野武士」と呼ばれる盗賊集団が暴れまわっていました。
学校の日本史の授業では、
豊臣秀吉のことしか触れられないですが、
田舎に住む農民たちにとっては、
武士もどきの盗賊に虐殺されたり、
米や食料などを奪われる大変な時代だったのです。
この映画を観ていて思い出したのは、
角川映画『戦国自衛隊』のワンシーンです。
盗賊たちが奪うのは、米や食料、金目(かねめ)
のものだけではありません。女も奪うのです。
奪われた女たちは、わりと従順に盗賊たちと
暮らしています。そこが非常に気になるところですw。
大和撫子(やまとなでしこ)の精神があれば、
夫や最愛の男のもとから強制的に連れ去られた女は、
自決=自殺したり乱暴を働く男に切りかかって
殺されたり・・・
という道を選んでほしいですね・・・(笑)?
それが男が最愛の女たちに抱く願望です。
ところが、この『七人の侍』でも『戦国自衛隊』でも、
連れ去られた女たちは、
盗賊たちとの生活に慣れてしまっています。
自暴自棄になって生きる望みを失っているようにも
見えなくはないですが、少なくとも生きています。
女のしたたかさ=強さというものも、
この映画の中で描かれているわけですw。
いや・・・、よくよく考えてみると・・・、
夫を失った女が死ぬべきであるという幻想は、
武士道によって生まれた発想ですね?
武士道の精神が定着するのは、江戸時代中期の頃
つまり『忠臣蔵』の頃ですから、この映画の時代=
戦国時代には武士道というものは存在しなかった、
あるいは未完成だった、と考えられます。
大和魂も大和撫子もこの時代にはなかった、
ということだろうと思います。
武士道や大和撫子精神の”しがらみ”がないならば、
女はより強い男を選んで不自由なく生きられる
ということなのかも。
それは・・・つまるところ・・・、
現代には強かな女が多いということですね・・・w。