韓国ドラマ『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』달이 뜨는 강(2021年)~ その3 人生に理想・目標を

 N・Sさん...


韓国ドラマ『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』

(全30話)を、全部観終わりました。

すっごく面白かったですよ。




◎ 昔話≠史実


このドラマが、韓国に伝わる伝説(昔話)に

ヒントを得て作られていることについては、

先般のメールでも書きました。

その昔話をわりと良く再現させてますよ。


高句麗の第25代王の頃、つまり、

西暦560年~600年頃を時代背景にしております。

朝鮮半島が、高句麗・百済・新羅の三国に

分かれて闘っていた頃です。


が、この昔話の内容が史実であったかどうか

については、不明です。

昔話は史実を反映していることが多いですが、

外国から輸入されたものも多いので、

その場所(国)で本当にあったことかどうかは、

なんとも言えないですねぇ~w。


かつて、日本や朝鮮、そしてヨーロッパに伝わる

昔話について興味が生じてしまい、

県立図書館でそういう類の本を読みあさった

ことがあります。

日本に伝わる昔話の多くは、外国由来なのです。

朝鮮半島に伝わる昔話も、ヨーロッパや

インド、中国あたりで作られたものが多いです。

今回のドラマの材料となっているストーリーも

もしかしたら朝鮮半島での史実ではなくて、

何処か違う場所で起こったことかもしれないです。


◎ 江=人生


このドラマは、2021年製作なので、

わりと最近のモノですね。

原題は、『달이 뜨는 강』(タリ トゥヌン カン)

なのですが、これを直訳すると『月が昇る江』

ということになります。


そんなシーン、あったかな・・・(笑)?

山と月のシーンは出てきたんだけど、

川のシーンなんて出てこなかったような・・・w。


この江(강 カン)っていう文字は、

小川や普通の細い川のことではなくて、

けっこう大きな川のことを意味しております。

おそらく・・・、

「人生」という意味合いを含ませるために

강(江)という言葉を用いたと思われます。


美空ひばりが歌った『川の流れのように』

という曲で用いられている「川」のイメージです。

あの美空ひばり曲の「川」の文字も、

「江」のほうが良かったと思います。


◎ 月=理想・目標


原題タイトルに入っている「달」(タル)は、

「月」という意味です。

月っていうのは、輝いていますよね?

夜道を照らしてくれます。それは、

「理想」や「目標」という意味だと思います。

人生を生き抜いていくためには、

そういう「理想」が必要だという意味でしょう。

タイトルだけを見ても、奥が深そうでしょ(笑)?


今回、偶然ですが・・・、

奥の深い良いドラマを観ることができましたよ。

人間が生きていくためには、

道を明るく照らして導いてくれる月

というものが必要だということですよ。

そして、今回のドラマも、

人生にとって重要な真理を指し示しているので、

月の役割を果たしています。

したがって、このドラマは名作の部類に属する

と評価することができます。


月っていうのは、いつも周りにあるんです。

しかし、あまりに近しい存在ゆえに、

普段あまり意識しておりません。

N・Sさんも、月をまじまじと眺めること

なんて、殆どないでしょ?

見えるけど見ていない。見ようとしない。


月は「理想」を意味しております。

理想状態っていうのは、意識して

努力すれば達成することができるのです。

しかし・・・、

人間はなかなか理想を達成できない。

理想を追求することを怠けるんですねぇ(笑)。

だから、国や社会や人々の生活に

色々な問題が発生してしまっている。


みんなで月=理想を仰ぎ見てみよう!

そしたら、良い生き方ができるでしょ?

それが今回のドラマの主たるテーマですよ。


◎ 人生をどのように歩むべきか


今回のドラマに対する私の第一印象は、

”駄作”でした。が、最後まで観終えてみると、

その第一印象は間違っておりました。

訂正しておきます。

今回のドラマは、人生の真理に迫るものであり、

できれば観ておいたほうが良い名作

の部類に属するものだと思います。

哲学の発想が背景に流れております。


どうして日本ではこういう内容のあるドラマを

作ることができないのでしょう?

日本(人)には哲学がないんですねぇ~w。

真理を追求しようという姿勢がないんですねぇ。

人生のあわれみを訴える内容のものは多いのですが、

そういう人生をどのように歩むべきかについて、

示唆を与える内容ではないんですねぇ。

つまるところ、たぶん・・・、

日本人の心の中に思想がないのが原因でしょう。




 歴史ドラマ・映画研究 観賞備忘録 index