韓国映画『チスル』지슬 JISEUL(2012年)~ アメリカ指示による済州島民大量虐殺

 N・Sさん...


私のほうは、韓国映画『チスル』(2012)を観ました。

これ、問題作です。

もしN・Sさんがアメリカ(軍)のことを

正義の味方だと考えているのであれば、

絶対に観たほうが良い映画です。


サンダンス映画祭のワールドシネマ部門で

グランプリを受賞した映画です。



◎ チスル(지슬)とは?


「チスル」は、済州島(チェジュド)の方言で

「ジャガイモ」を意味する単語です。

1948年に起こった済州島4・3事件以降の悲劇を、

ジャガイモを分け合う住民の姿を通して

描いた作品です。


なお韓国の標準語では、「ジャガイモ」は

「감자(カムジャ)」です。


◎ 済州島4・3事件とその背景


1945年8月に日本が連合国に降伏すると、

アメリカ軍とソビエト軍が朝鮮半島を

北緯38度線で南北に分割し占領しました。


南だけの大統領選挙実施がアメリカ主導で

進められられていたのですが、それは

朝鮮という国・民族を南北に分断することを

決定づけることだとして、1948年4月3日、

選挙実施に反対する済州島民の一部が

武装蜂起したんです。

済州島だけは島民の意思で動こう、

という考えに基づく運動でした。


1948年5月10日、国際連合監視下での

初代大統領総選挙において、

李承晩(イ・スンマン)が選出されました。

そして1948年8月15日に韓国が独立しました。

李承晩が大統領に就任すると、次第に

反対派への粛清が強まっていきましたw。


韓国軍と警察は、アメリカ軍の命令により

動いていました。

この頃、アメリカ国内ではレッドパージ=赤狩り

が実施されていました。

済州島は“アカの島”だという烙印が押され、

“共産暴動”を鎮圧すべきこととなりました。


1948年11月、アメリカ軍司令部から

「海岸線5kmより内陸にいる人間全てを

共産主義にかぶれた暴徒だとみなし、

無条件に殺せ」という命令が発せられました。

暴動鎮圧の名の下に無差別大量虐殺が始まったんです。


済州島に戒厳令が敷かれ、韓国軍・警察が

山間部にいる武装隊を鎮圧する作戦を開始。

軍の命令に従わずに山間部を出なかった住民は

無条件に殺されました。

「アカなんていう言葉は知らない」と言う

女性高齢者まで”共産主義者”だとみなし

殺していく兵士たち。

わけも分からないままに命を落としていった普通の人たち。

済州島の大半の村が焼き尽くされましたw。


◎ 約3万人に及ぶ犠牲者と国外逃亡


その後の7年間で約3万人が犠牲となりました。

大半は思想や信条とは無縁な普通の人々でした。

日本に逃れた島民も多く、

事件前に28万人いた人口は3万人まで激減しました。

いま日本にいる在日の人の約1割が

済州島の出身者だそうです。


殺された人の家族も共産主義者のレッテルを

貼られてしまい、差別されました。

被害を受けたことを話すと「共産主義者だ」

ということになるので、沈黙せざるをえなかった。

この大量虐殺事件は、わりと近年まで

語ることさえタブーとされてきたんです。

そして、歴史から消されかけていたんです。


◎ 映画『チスル』の内容


島民たちが実際に逃げ込んだ洞窟を使って

撮影されております。


ワケもわからずに殺されていく島民たち、

島民たちに銃を向ける兵士たちの悩み。


「アカって何だ?」ということです。

資本主義経済体制を守るためという理由で、

同じ言葉を話す同胞を殺す必要があるのか?

ということですよ。


この映画の中で一番印象的だったのは、

監禁している女の子について語る2人の兵士が

「あの子は良い女の子だなぁ~」

と話しているシーンです。

良い女の子なのに、どうして殺すのか?


◎ アメリカは悪魔?


私は、こんな大事件が起こっていたなんて、

この映画を観るまで全然知らなかったですよ。

あの綺麗な済州島で、アメリカ側の命令によって

3万人もの人が無差別虐殺されていたなんてw。


お隣の朝鮮半島に住む人たちは、

大日本帝国の支配からやっと解放されて、

自分たちの独立国を作りたいと思っていただけです。

そこに日本の代わりに、ソ連とアメリカが現れて、

国・民族を北と南に2分してしまったのです。


そして、済州島の一部の人が反抗すると、

「アカの島だ」と言って

3万人の島民を無差別に殺してしたのです。

そのうえアメリカにとって都合の悪い情報を

隠蔽しつづけてきたのです。

アメリカっていうのは・・・とんでもない国ですねぇ~。

そう思いませんか?

悪魔に取りつかれているのでは?

法の支配、人権尊重、自由平等、思想良心の自由、

公正な裁判の保障・・・などなど、

全部嘘っぱちではないですか(笑)w。

自国民(アメリカ国民)以外の人に対しては、

法を無視してよいという考えなのかな?


済州島に新婚旅行に行ってしまう若い男女って、

アホですねぇ~(笑)w。

そこには3万人の怨霊が漂っているのですからw。


日本にいる在日朝鮮人のわりと多くが、

済州島からの避難民だそうですね。

今回、初めて知りましたw。

そんなことも気が付かなかった私自身が

恥ずかしいですよw。

やはり歴史を学ばないといけません。

本や教科書には書かれていないのだとしたら、

映画やドラマを沢山観ないといけません。


◎ アメリカから”嫌われる勇気”


昨日(2022年8月23日)の電話の折、

N・Sさんはアラスカのことを気にしていましたね。

ロシアがアラスカを欲しがっている、と。

アメリカのトランプ元大統領はデンマークを

欲しがっていましたが、それは防衛のためでしょ?

アメリカとロシアとの水面下で、

再び冷戦状態になっているということですねぇ?


しかし、アメリカのトランプは消え去りました。

良かったですねぇ(笑)。

あの非常識な男に対しては、知識人の多くの人は

最初から嫌悪感を抱いておりました。

私も嫌悪感を抱いておりました。

あのトランプには、徳というものが欠けている。

そういう勉強をした経歴がないでしょ?

彼は経営者なのですが・・・、それゆえに

金=資本主義だけが重要だと思っているw。

哲学が欠けているんです。


あの品のない男がアメリカの大統領だと、

世界平和が乱れる危険がありました。

まるで『ドラえもん』の中に登場する

ジャイアンみたいな顔をしていたじゃないですか。

「俺のものは俺のもの、お前のものも俺のもの」

と語るあのジャイアンですよ(笑)w。


今のアメリカのジョー・バイデン大統領は、

かつて法哲学及び政治哲学を学んでいます。

だから、たぶん比較的まともですよ。


日本国は戦後にアメリカの占領統治を受け、

アメリカの属国になってしまいましたw。

日本人は心底アメリカナイズされてしまい、

大和魂を忘れてしまいましたww。

しかし今後は、日本の大和魂を取り戻すべく

少しずつ努力していくべきです。

日本は真の独立を目指すべきです。


日本はアメリカから押し付けられたとは言え、

立派な平和憲法を持っているのです。

アメリカの言いなりになっている必要はないんです。

日本のことは自分たちで決めれば良い。

アメリカとは一線を画すべきです。

”嫌われる勇気”が必要ですよ(笑)。



 歴史ドラマ・映画研究 観賞備忘録 index