アメリカ映画『カサブランカ』 Casablanca(1942年)~ 迷訳「君の瞳に乾杯」
N・Sさん...
外国語を勉強すると、
実際のドラマの台詞(せりふ)と字幕とが
かなり食い違っていることを
しばしば発見できて、非常に楽しいですよ。
字幕を作っている(翻訳している)人は、
映像に合わせるような感じで工夫を加えて
短い日本語に変換しているのですが、
本当の台詞のほうがリアルで、
その場の雰囲気をよく伝えれることも多いです。
だから、字幕を読むとともに
実際の台詞がどうなっているのかを聞くと、
よりよくそのシーンの内容を理解できます。
◎ 君の瞳に乾杯
アメリカやイギリスの映画についても
同じことが言えます。
実際の英語の台詞のほうが、
そのシーンに合っていると思う時があります。
たとえば・・・、
先日観た映画『カサブランカ』のラストシーンに、
有名なセリフ「君の瞳に乾杯」というものがあります。
N・Sさんも、この名セリフのことを
どこかで聞いたことがあるでしょう?
でも実際には、そんなことを言っていません。
He's looking at you, kid .
(彼が君のことを見ているよ、可愛い子ちゃん)
って言っています。
名訳というのは、迷訳でもあるわけです。
よくワカラナイのです。
英語の台詞ほうが、端的に理解できます。
◎ 映画『カサブランカ』のあらすじ
旦那のいる美人女が登場します。
その美人女は旦那が死んだと思っていたのです。
落ち込んでいる時期に似たような男と知り合い
一緒に戦禍を避けて逃げようとした。
ところが、旦那は生きていたのです。
女は、約束の列車の時間に現れなかった。
主人公のハンサム男は、数年後に、
カサブランカで偶然、その女と旦那とに会う。
女は、かつての恋人である元彼氏と一緒に
飛行機で逃げるつもりだったのです。
元彼氏のほうが、グッとこらえて、
女と旦那とを飛行機で安全な国へ逃がそうとする。
女と元彼氏とが最後の言葉を交わす別れ際のシーン。
旦那が近づいてきたので、
「ほら、旦那がこっちを見ているよ」
と言ったのです。
それを「君の瞳に乾杯」なんて訳されると・・・、
なんとなく分かったようなワカラナイような・・・、
騙されたような気分です(笑)。
制昨年は1942年ですよ・・・。
太平洋戦争中にこんな映画を作る余裕があった
なんて・・・、アメリカはスゴイですw。