北朝鮮映画『怪傑 洪吉童』홍길동(1986年)~日本未公開作品

 N・Sさん...


N・Sさんのコロナは、

ほとんど治ったんですね?

あっという間のことでしたね。

良かったですねぇ~。

これでまたあちこち出歩けますね(笑)?


◎ 北朝鮮映画『怪傑 洪吉童』(1986年)


私のほうは、今日は定休日です。それで

北朝鮮映画『怪傑 洪吉童』(1986年)

を観ておりますよ。

facebookというサイトに

動画ファイルがアップされていますが、

ログインしなくても見れます。


北朝鮮が作った映画って、

多くの日本人は見たことがないはずです。

なぜか英語字幕が付いております(笑)w。

1時間44分の映画です。

映画を観ると、その国のレベルが判るんです。

1986年の北朝鮮のレベルが

どの程度なのかが判れば、

いま現在のレベルも推測できるはずです。


カラーですよ。当たり前ですか?

衣装が韓国の歴史ドラマ・映画と

かなり違いますねぇ。

王様が着ている服の色合いも違います。

官軍の兵士たちの服の色が違います。

派手な色ではなくて黒と白です。

皆が額に巻いているバンダナも

地味で格好良くはないです。

白色のタオルを巻いているだけのように

見えてしまいます。

髭の濃い人が多いです。

とくに両班(貴族)階級の人たちは、

昔の日本のアイヌ人のように見えます。

たぶん、この北朝鮮の映画のほうが

時代考証的には正しいのだと思います。

かつて1800年代に西洋人がカメラで写した

朝鮮時代の写真集を見たことがありますが、

その写真の様相と似ています。

今回の北朝鮮映画のほうが、

本当の朝鮮時代に近いと思います。


今回の映画には、日本の海賊=倭寇も、

出てきますよ。日本語を話しております。

黒装束で手裏剣なんかを使っており、

あれは忍者ですね・・・?

日本の時代劇の影響を受け過ぎですよ・・・w。

あんな忍者は日本にはいなかったです(笑)。

ホン・ギルトン(홍길동)が海賊を退治して、

王様から褒められますが、

彼の奴隷階級という身分を変えることはできず、

彼は船に乗って朝鮮から去っていきます。


◎ 洪吉童(홍길동)は実在したのか?


この北朝鮮映画はfacebookにアップされてます。

登場人物のことが中国語で紹介されており、

それによれば、

洪吉童(홍길동 ホン・ギルトン)は、

実在した人物であるとされております。

妻子もおり、晩年には沖縄に渡り、

70才まで生きたとされてます。


朝鮮於1986年拍攝的電影,

洪吉童是朝鮮半島的歷史人物,

活躍時間在15世紀末至16世紀初,

相當於義賊與海盜、商人的綜合體。

關於洪吉童的生平,維基百科介紹如下:

洪吉童為屬於賤民的妓生所生之子,

亦是賤民階級,

因此不能參加大科科舉考試

(「大科」即考取功名授予官職參與政治的考試,

只有兩班階層可以參加,

其他百姓與賤民只能參加「雜科」,

即技能方面的考試)。

朝廷廢除了庶民管理同等制度的《經國大典》

頒布後,洪吉童來到了當時隸屬於羅州目的長城縣,

以葦嶺爲中心開展活動。

又以光州的無登山和靈岩的月出山爲根據地,

劫走貪官污吏及土豪的不義之財並分之與民衆,

與官軍對抗。

後又在金泉黃嶽山跟隨著學祖大師學習兵法和武功。

睿宗元年正月十月被政府軍討伐,

於同年十一月中旬把根據地移至新安郡押海島。

洪吉童親自參與了漁業和農業活動,

成宗元年,再把根據地遷到西南海岸的海島上。

成宗二十年,全南道道使韓建將洪吉童集團定為暴徒,

把被捕的犯人嚴刑拷打。洪吉童集團暫停農業活動。

成宗二十四年,朝廷為控制反抗活動,

對從事海上活動的人發行海上通行證,

洪吉童集團受到更嚴密的監控。

燕山君元年,洪吉童集團以勢力範圍擴展到了整個忠清道,

參與者包括朝廷官吏、地方首領如嚴貴孫等。

燕山君六年發生壬午士禍,

不少士林派被殺或是被流放,加上連年乾旱,

民怨載道。朝廷頒布大赦令,洪吉童集團自首,

被判欺上罪,同年十一月被流放至南海三千里。

1505年,洪吉童集團由琉球國久米島

(今屬日本沖繩縣)登陸,

驅逐了實行殘酷統治的酋長,

開展了以日本、琉球國、

中國為對象的中介貿易活動,

並建造了防禦敵人的城,統治當地。

據《洪吉童傳》所載,洪吉童享年七十歲。

洪吉童與妻子高乙露育有三男兩女,

高乙露把優質稻種帶到琉球,

改善當地農民的生活,

現時沖繩一帶和八重山地區都把她推崇爲豐裕之女神。


私が先般観た韓国ドラマ『快刀ホン・ギルドン』

の内容と大きく違いますねぇ。

やはり複数の視点で見つめるほうが

真実に近づきやすくなると思います。

どっちが本当だと思いますか?


おそらく・・・、ホン・ギルトンは、

一人じゃないんですよ。

最下層の庶民を助ける強い人のことを

「ホン・ギルトン」と呼んでいたのでは?

そして身分制社会の朝鮮を捨てて

他国へ移住していった人たちのことを

「ホン・ギルトン」と呼んだのでしょう。

ホン・ギルトンはあちこちに複数いて、

その人たちの生きざまをまとめたのが

『ホン・ギルトン伝』なのだと思います。


「hong kiltong」でネット検索をかけると、

英語版のwikiが出てきます。

それによると、ホン・ギルトンは

1440年頃–1510年頃に実在した人物だ

とされております。

『朝鮮王朝記』と他のいくつかの文書には、

彼の活動について簡潔に言及されており、

彼は忠清道に住んでいたそうです。


◎ 社会主義の創始者


YouTubeでも、今回の北朝鮮映画が

アップされているのを発見しました。

こっちのほうが見やすいです。


そのコメント欄に次のように書かれております。

This film was particularly popular

 in Eastern Europe and Cuba, 

as it was widely distributed among other 

Socialist countries. 

I don't have a synopsis right now, 

but all you need to know is that 

there's some excellent Kung-Fu action. 


つまりキューバや東ヨーロッパなどの

社会主義国においては、

『ホン・ギルトン』はよく知られているそうです。

マルクスやエンゲルスよりも300年以上前に

朝鮮半島において社会主義の発想が生まれていた

ということになります。


今回、偶然にも「ホン・ギルトン」のことを

調査する機会を得ました。

実在したかどうかは判らないのですが、

だいたいのことは理解しました。


あえて日本での英雄に当てはめるならば、

”月光仮面のオジサン”ですかね(笑)?

しかし、ただの”正義の味方”ではなくて、

朝鮮王朝時代の身分制社会の底辺に生まれて、

たくさん悩んで突破口を探そうともがいた人

という感じです。

『月光仮面』の内容よりかは、

奥の深い内容をもっております。



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