韓国ドラマ『サイン』싸인(2011年)~ 国家・権力への不信
韓国ドラマ『サイン』싸인(2011年)
を観終わりました。
国立科学捜査研究院の法医学官が
新人女性法医学官とコンビを組み、
さまざまな事件の真相を追い求め、
真実を隠蔽しようとする権力に
立ち向かっていくという内容です。
歴史ドラマ常連の重鎮俳優たちが
脇役を固めております。
最高視聴率は最終回の25.5%だそうで、
大ヒットドラマということが出来ます。
すっごくオモシロイですよ。
◎ 『科捜研の女』との比較
このドラマは、日本の『科捜研の女』とは、
視点が違います。
『科捜研の女』のほうは、どちらかというと
最新の科学的捜査を紹介するような内容。
主人公の榊(さかき)マリコ(沢口靖子)は
法医研究員ですが、科学の力を総活用して
難解な事件を解決していきます。そして
繊細な心をもつ科学者が犯罪者に勝つという内容。
これに対して、
韓国ドラマ『サイン』のほうは、
法医学者(解剖医)の活躍ぶりを描いております。
『科捜研の女』では、警察は正義であり、
頭の良い犯罪者と頭脳戦で勝っていくという内容。
これに対して『サイン』のほうでは、
警察内部の公務員や大統領候補の国会議員すら
悪人なんですよ(笑)。
地方に左遷させられた一介の法医学者が
国家を相手に戦っていくという内容です。
◎ 国家や公務員への不信
この2つの日韓のドラマを比較すると、
国家や公務員というものに対する
国民の考え方の違いがよ~く判りますね?
日本人は、日本という国やその公務員を
かなり信用しているのです。
日本国が我々国民に悪さをするわけない、
と信じ切っているのです。
これに対して韓国人は、自分の国や公務員を
完璧には信用してはいないのです。つまり
国家というものへの不信感が現れている。
その設定の違いを見逃すべきではない
と思います。
2019年7月にテレビ朝日系列で放送された
『サイン-法医学者 柚木貴志の事件-』は、
韓国ドラマ『サイン』のリメイク版です。
日本版のほうは、視聴率が低迷し、
9話で打ち切りになったそうです。
国や公務員を信用できないなんて、
馬鹿げている、非常識だ・・・
という考えが多くの日本人の意識にあって、
日本版『サイン』を受容できなかった
のでしょう。