近松門左衛門『国姓爺合戦』(こくせんやかっせん)~日本人ハーフが中国・台湾を救う話

N・Sさん...


N・Sさんは、3泊4日で新潟旅行ですか・・・。

写真でも送ってくださいよ。


[N・Sさんwrote:]

昔、日本は台湾と朝鮮半島を統治してました。

しかし統治時代が終わると、両者は全く違う

考えを持ちます。朝鮮は日本を敵のように見て、

台湾は親日国となります。

この違いはいったい何なのか?

統治時代に違いがあったのでしょうか?


◎ ”迷惑な人”と”恩人”


韓国・北朝鮮の日本に対するイメージと

台湾の日本に対するイメージとが全然違う・・・。

その原因を知るためには、

歴史を調査する必要がありますねぇ。


N・Sさんは、いくつかの韓国歴史ドラマを

見ているので、朝鮮半島のほうについては、

事情がわかるんじゃないですか?

日本人は、朝鮮半島に住む人たちにとっては、

迷惑なことばかりやってきたんですよw。

1400年くらい前から嫌われているんです。


韓国人たちは、歴史をよく勉強しているのです。

他方、日本人は「過去のことは水に流そう」

と言って、何も知ろうとしないのです(笑)w。

日本人は、朝鮮から沢山の恩を受けているのですが、

朝鮮に対して”恩を仇(あだ)で返す”ようなことを

沢山やったんですよ。

今後もそういうことをやるかもしれない、

と思われているのです。


これに対して、台湾のほうは逆なんです。

日本人に助けてもらったことのほうが多いのです。

近松門左衛門『国姓爺合戦』(こくせんやかっせん)

がヒントになりますよ。江戸時代の人形浄瑠璃です。

ぜひ、調べてみてください。

私のほうは、図書館で本を借りて読みました。


◎ 白村江の戦い(663年)


朝鮮と日本がギクシャクしているのは、

約1400年にも及ぶ恨みつらみがあるからです。


まず、663年の白村江の戦いです。

日本の天皇家は、百済王室の子孫なのですが、

660年に唐・新羅連合軍に百済が敗れたあと、

日本は百済王室を再興すべく出兵しております。

2万7千の兵を数百の小舟に乗せて、

大船団で戦いに臨んだんです。

結局、大敗してしまいました。

日本は、つまり朝鮮に対して

内政干渉みたいなことをやったんですよ。

その際に沢山の人が死にました。


◎ 倭寇


日本の海賊が頻繁に朝鮮半島へ押しかけ、

略奪していたのは知っていますね?

倭寇(わこう)と呼ばれていました。

倭寇と呼ばれる海賊たちは、

朝鮮半島の沿岸部の漁村を襲って、

沢山の人を殺し、また財産を奪いました。

倭寇の中にはニセの倭寇もいて、

日本人じゃない海賊もいたのですが、

日本人の海賊が沢山いたことも確かです。


◎ 秀吉による朝鮮出兵


秀吉による朝鮮出兵のことは知っていますね?

あのとき、突然大群で押しかけ、

朝鮮半島を占領すべく、

大量虐殺を行いましたw。

朝鮮人の多くの人が死んだのですw。


◎ 明治政府による朝鮮出兵と併合


日本の明治期においては、

日本が朝鮮へ出兵し、内政干渉を行い、

また皇帝や明成皇后を暗殺したことは、

ドラマを見て知っていますね?

そして、朝鮮王朝が途絶えました。

そして併合しました。

あの時代、日本(人)は、沢山の財産を

朝鮮から奪いました。


先の大戦中においては、朝鮮人を強制徴用したり、

日本人への同化政策を実施しておりました。

日本人と朝鮮人は同じアルタイ民族なので、

日本のほうに吸収合併して、

朝鮮という国や朝鮮人を消そうとしたんです。

朝鮮人たちは日本語を押しつけられたし、

親日派と抵抗派との間に分かれて

戦うはめになりましたw。沢山の人が死にました。


そういう歴史を、朝鮮半島に住む人たちは

伝承によって覚えているんですよ。

日本人っていうのは、隣の島に住む

とっても迷惑な人種だと感じているのですw。

だから、恨まれても仕方ない。

日本人=サイコ=殺人鬼というイメージです。


◎ 日本人ハーフの大英雄・鄭成功


他方、台湾と日本っていうのは、

けっこう遠く離れているので、

歴史上あまり縁がなかったのです。


1600年代前半に、中国(明)の男と

日本人を母とするハーフの

鄭成功という人物が現れます。この人は、

清に滅ぼされかけていた明王朝を助け、

オランダに支配されていた台湾を攻撃し、

鄭成功政権を打ち立てた英雄です。


そしてその物語は、すでに江戸時代に

近松門左衛門によって執筆され、

人形浄瑠璃の演目とされ上演されました。

それが『国姓爺合戦』です。

日本人女性の子孫が、台湾っていう国の

基礎を作ったわけですよ。


◎ 台湾の独立


先の大戦中には、朝鮮人が三等国民であった

のに比し、台湾人は二等国民でした。

植民地が三等、独立国が二等です。

台湾人たちの多くは、漢民族であり、

日本人や朝鮮人とは血流が大きく違います。

台湾人は、朝鮮人よりも蔑視されたのですが、

戦争終結と同時に台湾は独立できました。

日本が占領していたからこそ、

中国本土の共産党政権からの影響を受けずに

すんなりと資本主義国として独立できたのです。

当初、国連は台湾国を認めなかったのですが、

日本はまっさきに独立国として認めました。

戦時中に、日本語教育を実施していたのですが、

戦後になって日本との取引の面で役立ちました。

日本企業が台湾に工場を作って雇用しました。

そういう感じで、台湾人たちにとっては、

日本はむしろ恩人の部類に属するのです。


長い歴史を見て、台湾と日本とは、

殆どこの2点でしか交差してないのですが、

台湾はいずれも日本から恩を受けたような感じです。

だから、現代においても台湾人は

日本に対して好意的な感情を抱いているのだ

と思います。

日本=英雄というイメージです。


◎ 近松門左衛門の『国姓爺合戦』


N・Sさんも、ぜひ近松門左衛門の

『国姓爺合戦』(こくせんやかっせん)

を読んでみましょう。よくよく探せば、

現代日本語翻訳された本があります。

また、豊臣秀吉がいかにヒドイことをやったか、

その時代を扱った歴史ドラマを見てみましょう。

そしたら、台湾と朝鮮とで、

日本に対するイメージが全く違うことについて

よ~く理解できるでしょう。



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