ネパール映画『PARVA』(2017年)~あらすじ
N・Sさん...
私のほうは、ネパール映画『PARVA』
を観終わりました。
ネットで調べても、
この映画に関する情報が得られません。
制作年すらよく判らないw。
おそらく2017年頃の映画だと思います。
英語字幕が付いておりますが、
文字が小さすぎてよく見えませんねぇw。
◎ 現代日本や韓国と殆ど同じ状態
この映画『PARVA』には、
ネパール・カトマンズーの美しい街並みが
映っていますし、人々の生活ぶりが
垣間見られます。
現代の日本や韓国と殆ど同じ状態ですよ。
女性たちは、綺麗に着飾り、公共の場でタバコを吸い、
自由に恋愛している。
ヒンドゥー教に縛られている様子は
まったく感じられない。
男たちのほうにも女性蔑視の考えなんて
見受けられない。
映画全体の雰囲気からして、
貧しさ(貧困)なんて全然感じられないし、
むしろ我々よりもリッチな生活w。
この映画の主人公男性は、
作家だという想定なのですが、
働いている様子が全くないのにも拘わらず、
邸宅に一人で住んで別荘も持っているw。
主人公女性は、既婚者だけど
旦那と別れており、自由に暮らしている。
仕事をしている雰囲気は全くない。
◎Parva(パルヴァ)の祭り
ヒンドゥー教においては、Parvaは
主神シバ(Shiva)の配偶者であり、
愛と調和をつかさどる女神らしいです。
ヒンドゥー教と無縁のような感じの
この映画に、ヒンドゥー教の精神が
入り込んでいるのか・・・?
映画の途中(1時間28分のところ)で、
Parvaについての英語説明字幕があり、
そこにFestival の意味だと書かれていました。
たぶん、主神シバの配偶者Parvaを祝う
お祭りがあるのでしょう。
そこで、ParvaFestivalを調べてみると、
ヒットしました。
ネパールで夏場に実施されているお祭りです。
シバとパルヴァの結婚式を祝うお祭りだそうです。
https://en.wikipedia.org/wiki/Gaura_(festival)
このパルヴァ祭りについて、西洋における
ハロウィーンと似ている光景が映ってます。
子供たちが隣家を訪問して、
玄関の外で歌ったりしています。
すると、何かプレゼントがもらえる、
というものです。
◎ あらすじ
問題の事件は、主人公男性が10歳くらいの頃、
このパルヴァ祭りの晩に起こりました。
自分の母親が、かねがね自分の父親の留守中に
他所の男と浮気していたんですよ。
パルヴァ女神とは全く逆の浮気女だったのです。
そこに自分の父親が帰ってきてしまう。
父親を助けるために、子供であった主人公男性が
母親の浮気相手男を殺したんです。
衝動的に自分の母親も殺してしまったw。
そういうことがあって以来、主人公男性は、
自分の内面に狂気が宿っていることを怖れ、
精神科医に時々通い、薬を飲みながら、
症状が出るのを抑える生活をしてきた。
しかし、自分の母親と似たような浮気女を
見かけると、殺意が発生してしまう。
そして主人公女性の妹を殺してしまったんです。
主人公女性のことだって、いつか殺そうと思って
自分の近くに置いておいたんですよ。
この映画『PARVA』は、パルヴァという女神を
理想と考えるネパール社会を背景に、
それに反する潮流が急速に訪れている現実を
踏まえて、国民全体が精神を病んでいる
という情況を描き出したものだと評価できます。
現代日本やアメリカなどの社会では、
こういう事件が頻繁に起こっていますね?
あまりに多すぎてもはや話題にもならない。
しかし、かつて戦後日本において、
アメリカの影響を受け始め、
日本のモラルが崩壊していった頃、
似たようなストーリが多数作られ、
世の中で騒がれました。
横溝正史、江戸川乱歩、松本清張などによる
推理小説ブームです。
今回、私が観た映画『PARVA』は、
ネパール国内では大ヒットしたそうです。
いま、ネパール社会は、精神的には、
戦後まもなくの頃の日本と似たような状況に
置かれているんだと思います。