ネパール映画『Katha Kathmandu』(2018年)~現代のカトマンドゥー

 N・Sさん...


2018年制作のネパール映画

『Katha Kathmandu』を観終わりました。


原題は、『कथा काठमाडौँ』となっており、

前半のकथा(Katha カタ)という単語は、

お話やストーリーという意味合いのようです。

英語タイトルは『Story of Kathmandu』

となっております。


先般の映画『道端の花』においては、

ネパールの山間部を舞台として、

上流階級出身の娘と最下層階級出身の男との

ラブロマンス(悲劇)が描かれていました。


映画『KATHMANDU A mirror in the sky』

においては、1990年代の首都カトマンドゥー

における最下層階級出身者たちの貧困と

女性差別の問題が描かれておりました。


今回の映画『Katha Kathmandu』は、

現代のカトマンドゥーが舞台です。

東京の街のように小綺麗な場所です。

貧民街は映っていませんが、

階級社会や貧困の問題が

解決したというわけではないと思います。

上・中流階級に所属する人たちの間にも、

新しい問題が発生してきていることを

描いているのだと思います。


言語は、90%以上がネパール語であり、

不思議なことに、そのネパール語の会話途中で

突然下手くそな英語になったりします。

ネパール語も発音の悪い下手くそな英語も、

理解できません(笑)。

だから、私のほうは、映像を見ながら、

何を話しているのか想像している・・・、

という感じですねw。


◎ 3つの短編物語


この映画は3部構成になっており、

3つの短編物語を集めたものです。

2018年頃のネパール社会を

映し出しております。


<第1部>

華やかな芸能界に所属する男女の話です。

女のほうは、上流階級の娘のようです。

しかし、ドラッグ漬けです。

男のほうは、ドラッグの売人です。


<第2部>

カトマンドゥーの繁華街にある

男女共学の専門学校(カレッジ)が舞台です。

たぶん私学の学校です。

学校の看板にはInstituteという文字があり、

これは大学院(研究所)を意味しますが、

大学院生っていう感じはしないので、

日本の単科大学(カレッジ)に相当すると

想われます。

上中流階級出身者の子弟たちが通う学校だと

想われます。学生たちは、

現代日本の高校生と似たような制服姿です。

男女共学であるという点、

従来の男尊女卑の社会習俗が修正されています。


転校生男子がマネジメント科に入ってきます。

経営学ですね・・・。

商・工業科の専門学校(カレッジ)のようです。

女学生たちはお化粧なんかしているし、

男子学生たちはお酒を飲んでいるので、

日本で言えば、大学に相当する学校でしょう。

転校生はハンサムなので、女の子たちから

好かれているようですが、

男子学生たちから虐められております。

いじめの現場を目撃した女の子たちが、

男子学生たちを逆にやっつけております。

日本社会と似たような光景です(笑)。

つまり・・・、

男尊女卑の習俗は、少なくとも

上・中流階級者たちの間では消えた

ということを物語っています。


しかし、問題も垣間見られます。

主人公(男子学生)の親は、

ドラック商人をやってお金を儲けて

中流階級へとのし上がったようです。


映画の背景に映るカトマンドゥの姿は、

東京の街と殆ど同じに見えます。

綺麗な建物や美しい街並みが映っています。


映画『KATHMANDU A mirror in the sky』では、

首都カトマンズーの川辺にスラム街が

広がっている光景が映っていたのですが、

今回の映画『Katha Kathmandu』では、

そんな姿は見受けられないです。

しかし、裏通りとかには、

まだ貧民街というものも残っているのでしょう。


<第3部>

ネパール人たちの顔立ちは多彩ですねぇ。

いろ~んな顔立ちが見受けられます。

スペイン人やイタリア人のようなラテン系の

顔立ちの人も見受けられる。

言葉は、ネパール語なのですが、

ラテン系の言葉のように聞こえてきます。

そこに時々下手くそな英語が混じるのです。

不思議な言語ですねぇ(笑)?


「カトマンドゥー」の発音のことなのですが、

「クルマンドゥー」というふうに聞こえます。


◎ 子供になった気分で


今回、私のほうは、

言葉の通じない外国映画を観たのですが、

こういう鑑賞っていうのも、ありだと思います。


日本でも子供たちが親に連れられて、

映画館に行ったりします。

子供たちは言葉がよく判らない。

でも、親の横に座って我慢して

見ているじゃないですか。

そういうことを何度も経験しているうちに、

日本語と言うものを少しずつ学んでいくのです。


N・Sさんも、子供になった気分で、

外国映画を観てみませんか(笑)?

言葉を理解しようとせずに、

映像を感覚で感じ取るのです。

そういう映画鑑賞の方法を経験しておけば、

幅広い選択肢の中から

良い映画を感覚で見つけ出すことができますよ。



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