インド映画 『The Japanese Wife』(2010)~未亡人の社会的境遇
N・Sさん...
風邪のほうは、いかがですか?
安静にすることが重要ですよ。
安静っていっても、ヒマでしょう?
横になりながら、
映画やドラマを観たらどうですか?
私のほうは、いまインド映画
『The Japanese Wife』(2010)
を観ております。
当時のインドの様子が映っております。
◎ あらすじ
日本人にとってはとっても非常識な内容です。
インドの田舎で英語教師をしている男が
日本人女性と英語で文通を始めたのです。
そして、一度も会ったことがないのに、
結婚したことにしたのです(笑)。
指輪をはめて写真の交換をしただけで結婚?
文通は続きますが、それぞれ貧乏なので、
実際には会えないです。
英語教師をしているはずのその主人公男は、
英語力が不十分で下手くそです(笑)。
顔立ちから推して上流階級者なのですが、
貧乏のようです。電話もないんですよ。
スマホも携帯電話も持っていないです。
パソコンも持っていないようです。
パソコンを扱うこともできないようで、
メールを代筆してもらっております。
その主人公男は、叔母と同居しております。
そして、叔母の姪子が未亡人になって
子連れで戻ってきて、一緒に生活し始めます。
超美人です。
近くに超美人がいるのに、インド人男性は、
架空の日本人妻のことばかり気にかけてます。
日本の妻から送られてきたひな人形を、
妻だと思い込んでいる(笑)w。
日本人妻が病気で倒れたという手紙をもらい、
看病のために仕事を辞めてしまいますw。
看病と言ったって、漢方の薬剤を送るだけですw。
何故仕事を辞める必要があるのか、
ぜんぜん理解できません(笑)。
◎ インドの未亡人の社会的境遇
インドでは、未亡人となった女性は、
かなり厳しい立場に置かれるようです。
法律上は、女性の再婚も認められているのですが、
ヒンドゥー教の社会風習のもと
実際には再婚できないそうです。
むしろ、忌み嫌われる存在として、
ひっそりと生活しないといけない。
せっかく超美人と同居しているのに、
そして未亡人女のほうが、
そのダメ男へ好意を抱いているのに、
まったく気が付かない(笑)。
仕事も辞めてしまって、どうするのしょう?
つまり・・・、
この映画が言わんとすることは・・・、
日本の架空妻への幻想を抱くのではなく、
もっと現実を直視せよ、ということでしょう。
以下、ネットからの引用です。
https://jp.globalvoices.org/2016/02/26/40296/
伝統的なヒンドゥー教徒の文化では、
女性は結婚して夫の家族の一員となり、
多世代の家族が暮らす夫の住まいで生活する。
女性、そしてその子どもは
夫の家族の一員とみなされるので、
未亡人となった女性は、
伝統的なヒンドゥー教徒の慣習の中で、
極端に保守的な生活を送ることになる。
未亡人となった女性は、再婚することや
夫の家庭から出ることはないと思われている。
彼女たちは赤い服を着たり、肉を食べたり、
祝い事に参加したりしない。
特に保守的な傾向の強い地域では、
未亡人は不吉な存在とみなされるため、
村人は道で会うと彼女たちを追い払ってしまう。
さらに、女性は、長らく、
合法とされてきた様々な差別に苦しんできた。
例えば、女性は、パスポートや遺産、
土地を得る際には、
男性の家族から許可を受けなければならない、
といったものだ。
しかし、女性への教育が普及するにつれ、また、
若い妻たちを残して海外へ働きに出る若い男性が
増えるにつれて、
こういった慣習は変わりつつある。
インドにおける未亡人の境遇って、
日本の江戸時代の武家の未亡人とそれと
よく似ています。
ヒンドゥー教と日本の武士道や儒教の精神って、
何か関係があるのか・・・?
◎ ネパール映画ではなくてインド映画
『The Japanese Wife』(2010年)は、
ネパール映画ではなく、インド映画です。
この映画『The Japanese Wife』には、
高久千草という日本人女優が出演してますが、
「高久千草」を検索してみたら、
『The Japanese Wife』の英語版Wikiを見つけました。
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Japanese_Wife
インドとネパールっていうのは、
同じヒンドゥー教文化圏であり、
言葉も似ているし、顔立ちも服装も似ているし、
映像だけを見ていると区別がつきませんw。
映画の中で使われている言葉は、
ベンガル語らしいです。
インド・ヨーロッパ系言語のひとつですが、
名詞に性の区別はないそうです。
話者数は2億6500万人を数え、
日常会話の言語人口としては、
世界で7番目に多い言語だそうです。
この映画は、インドで高い評価を受けているようで、
賞を沢山取っていますね。
現代の日本人には非常識に感じられる内容なので、
だから日本公開されなかったのでしょう。
しかし、YouTubeで無料で観れますから、
賢明な日本人は、観ておいたほうが良いと思います。