韓国ドラマ『チャン・オクチョン』장옥정, 사랑에 살다(2013年)~自分の頭で考えろ

 N・Sさん...


韓国ドラマ『チャン・オクチョン』(2013年)

を観始めました。

あのトンイも出てきますよ。

ドラマの原題は、『장옥정, 사랑에 살다』です。

これを直訳すると、

『チャン・オクチョン~愛に生きる』となります。


ドラマ『トンイ』の中にも登場している悪女

チャン・オクチョンは、特殊な環境で育ったのです。

このドラマ『チャン・オクチョン』を観ると、

彼女の背景というものがよく理解できます。



◎チャン・オクチョンの正義


ドラマ『トンイ』の中のチャン・オクチョンは、

中人という階級の出身者として登場してました。

しかし、ドラマ『チャン・オクチョン』の中の

チャン・オクチョンは、違います。

奴隷階級の母が両班階級(貴族階級)の男の家で

使用人として奉公し、身ごもったのです。

子の身分階級は母親の身分に従います。

従ってチャン・オクチョンも奴隷階級なのです。


チャン・オクチョンは、中人階級である男の

養女という形で引き取られ、

母親や父親と引き離されて育ちました。

しかし、もともと奴隷階級出身者なので、

差別的扱いを周囲から受けていました。


チャン・オクチョンにとっては、

自分や母親を奴隷だと蔑む不平等社会を

打破することが正義ということになります。

奴隷階級出身者でも王妃になれる、

ということを示したかったのだと思います。

自分が生んだ子を王にすることで、

奴隷階級出身の王様を作りたかった。

そして、世の中を平等社会にしたかった。

それが彼女の正義です。

悪くはない考えでしょ?


トンイだって、奴隷階級出身者です。

結局、トンイとチャン・オクチョンとで、

足の引っ張り合いをしてしまった、

ということになりますw。


歴史解釈っていうのは、一つじゃないんですよ。

複数の視点で眺めれば、違う歴史になってきます。

正義っていうのは一つじゃないのです。

見方によって、視点によって、人によって、

正義が異なってくるのです。


『トンイ』をよりよく理解するためには、

『チャン・オクチョン』の視点が必要なのです。

両方を観ることで、その時代のことを

よりよく考察できるし、

真理に到達する手助けとなるのです。


◎悪と正義の相対性


N・Sさん...

ドラマ『チャン・オクチョン』(全24話)

のほうは、いま第22話の途中です。

イニョン王妃もトンイも出てきます。

イニョン王妃はなかなかズル賢いです(笑)w。

トンイなんて、文字も読めないような無教養な女で、

ただズル賢いだけの小悪魔女ですよ。

そしてイニョン王妃(西人)側から

宮中に送り込まれた間者(スパイ)です。

王妃チャン・オクチョンを悪女に仕立て上げ、

悪い風評をまき散らしております。

チャン・オクチョンのほうが可哀そうに思えます。


こっちのドラマのほうが、『トンイ』よりも、

もしかしたら史実に合致しているのかも・・・。

歴史は結局のところ勝者が書き残すものです。

チャン・オクチョン(南人)は、

結果的に負けたので、

悪者に仕立て上げられただけなのかもしれない。


ドラマ『トンイ』の中では、

トンイ側のハッピーエンドになっていました。

しかし・・・、その後の歴史を眺めると、

怖い話になっていきます。

チャン・オクチョンが生んだ王子(世子)が

王様になるのですが病死したことになっています。

が・・・、あれは、毒物を使った暗殺だった、

と推理することが可能です。すると、

トンイのほうこそが悪女だったという話になります。

トンイの生んだ子のほうがその後の王位を

継承していく血流・血筋になるので、

悪者にされていないだけかもしれない。

『明成皇后』の中に出てきた頑固な爺さんや

朝鮮王朝(大韓帝国)最後の王様たちも、

トンイの家系の末裔なのです。

だから、ご先祖さんに該当するトンイを

悪女であるとは評価しなかっただけかも。

やはり、歴史というのは、複数の視点から

見ないといけないと思いますよ。


◎ 自分の頭で考える必要がある


N・Sさん...

ドラマ『チャン・オクチョン』の無料配信期限が

今日までだったので、頑張って

その最終話(第24話)を観ましたよ。


「頑張って・・・」というのは、

精神的に踏ん張る必要があったからです。

ドラマ『トンイ』では、

トンイのほうが正義であり智であり

チャン・オクチョンは完璧な悪でしたが、

今回のドラマのチャン・オクチョンは

トンイによって陥れられた犠牲者ですw。

チャン・オクチョンが可哀そうでなりませんww。


どっちが本当のことなのでしょうか?

このドラマ『チャン・オクチョン』を観ると、

歴史というものは、教科書の記述のように

決まり切ったことではなくて、

幾らでも解釈の余地のある事柄であることが

理解できるでしょう。


チャン・オクチョンは、

ドラマ『トンイ』の視点では、悪者でした。

しかし、『チャン・オクチョン』の視点では、

チャン・オクチョンこそが正義であり、

トンイはただのずる賢い女狐だ

ということになりますw。


どっちが本当の史実なのか?

そういうことを考える機会を提供するために、

このドラマ『チャン・オクチョン』が

制作されたのでしょう。


N・Sさんは、『トンイ』の視点でしか

歴史を見ておりませんね・・・。

しかし、それはイケナイことですよ。

『チャン・オクチョン』の言い分を

聞いてみないといけないです。


たとえば・・・ですよ・・・、

ニュースなどのテレビ番組では、

日本やアメリカの視点を中央にして、

他国(北朝鮮やロシアや中国など)を

悪者として報道する傾向があります。しかし、

それは本当の事ではない可能性があるのです。

現時点で起こっている事象についても、

視点をかえると、悪と正義が入れ替わる可能性が

多分に存在しうるのです。


要は、自分の頭で考える必要がある

ということです。

日本のマスコミが発表していることは、

日本国政府が発表していることの代弁に過ぎません。

本当に何が起こっているかについては、

自分の頭で考えなければいけないということです。


テレビや新聞による報道は、

一応の資料になりますが、

最終的には自分の頭で考えて判断しないといけない

ということです。




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