スペイン映画『KATHMANDU A mirror in the sky』(2012年)~1990年代のカトマンドゥー
N・Sさん
帰宅後にひと眠りした後、
映画『KATHMANDU A mirror in the sky』
を観ました。
この映画は、スペインの女性作家
Vicki Subiranaという人が書いた
『Una maestra en Katmandú』
という本が原作になっております。
スペイン資本で作られた映画です。
◎ あらすじ
映画内容は、だいたい以下の通り。
スペイン女性(主人公)がその英語力を
活かして英語教師になろうと考え、
夢をもってネパールを訪れます。
そして英語学校の教師として採用されました。
すぐさまこのネパールという国で生きる
人々の貧困の問題に気が付きます。
カトマンドゥーはネパールの首都なのですが、
まるでスラム街ですw。
生活が貧しければ、子供と言えども
働かなければならず、
とにかく毎日を必死に生きないといけない。
学校になんて通えないし、
外国語(英語)なんて勉強する余裕はない。
英語を勉強して自分を変革し、
未来の自分たちの生活を変えるべきだ
と彼女は親たちを説得しようとするのですが、
そんな人生計画なんて立てれないのが実情。
このネパールという国では、
女性に対する差別というものがあることも
知りました。
主人公女性がネパールに滞在し続けるためには、
ネパール人男性と結婚しなければならず、
それで偽装結婚しました。
彼女の考えに理解を示すそのネパール人男性は、
彼女の英語教師の夢をサポートします。
そして、偽装結婚で始まった二人は、
やがて愛ある本当の夫婦になりました。
彼女を支えるアシスタント女性もいました。
この3人で、学校を立ち上げたのです。
子供たちを学校に通わせるために、
私財を投じて給食をふるまいました。
しかし、長続きするわけないです。
一度、挫折しました。
彼女は、運営資金の問題を解決すべく、
スペインへ一人帰国します。
そしてNGOや国連の協力を取り付けます。
再びネパールに帰国した彼女は、
全寮制の学校を立ち上げることに成功します。
ところが・・・、
彼女のもとから旦那が去っていくし、
アシスタント女性が妊娠します。
女児を身ごもたそのアシスタント女性は、
意図的に流産しようと薬を飲み、
挙句に死んでしまいました。
異国の地ネパールで、一人で、
子供たちと一緒に生活していく・・・。
映画は、この途中段階で終わっております。
◎ 1990年代のカトマンドゥー
この原作者Vicki Subiranaは
1959年生まれなのですが、
彼女の半生を描いたのが、
その著書でありこの映画でしょう。
この映画で描かれているのは、
1990年代のネパール・カトマンドゥー
であると推察されます。
もう30年も前の事ですから、
今では少しは変わっているのかもしれない。
ともかく、今回、この映画を観て、
ネパールという国が
どんな感じであるのかを知ることができ、
その点では良かったですよ。
先般観た映画『道端の花』では、
カースト制度(階級差別社会)のことが
描かれておりましたが、
今回の映画では、貧困と女性差別問題
が取り上げられておりました。
ネパールという国は、
色々と問題を抱えた国ですねぇw。
近年、ド田舎に住む私の周囲でも、
ネパール人たちに接する機会が増えました。
私がいつも利用しているコンビニでは、
合計4人のネパール人が働いています。
たぶん家族かその知人だと思います。
彼女たちが日本にいるのは、
儲け(出稼ぎ)に来ているのではなくて、
ネパール国内では生きるのが困難だからでは?
実質的には亡命しにきている、
あるいは避難民であると思われます。
今回の映画は、日本では未公開のようです。
日本語字幕付きDVDも未販売のはず。
日本人の殆どの人が観ていない映画です。
つまり、日本人の多くの人が
知らないことなのです。
そういう極めてレアな映画を
観てみたいと思いませんか?
他の人が気が付かない真実を
知りたいと思いませんか?