韓国ドラマ『王の女』(2003年)~光る海と犬の糞との関係性について述べよ
N・S さん・・・
私のほうは、いま1600年頃の
朝鮮時代を旅しておりますよ(笑)。
韓国ドラマ『ホジュン』と同じ時代、
あるいは日本の豊臣秀吉と同じ時代
と言ったら判りやすいですかね?
◎ 悪女 金尚宮
韓国ドラマ『王の女』(2003年)の主人公は、
金介屎(김개시 キムゲシ、?~1623年)です。
「尚宮」(サングン)というのは女官の階級で、
現代日本のお役所で例えるならば、
各組織の課長くらいに該当します。
韓国歴史ドラマでは、
尚宮職の女官は緑色の服を着ており、
髪型も派手です。
朝鮮王朝の王宮で働く女官たちは全て
王様の女だという扱いでした。
王宮はハーレム状態だったのです(笑)w。
金介屎は、時の王様(宣祖)の息子である
光海君付きの女官だったのですが、
王様(宣祖)の目にとまり、
「聖恩」(ソンウン)を受けました。つまり、
王様の愛人(妾)になったということです。
そういうことで金介屎は、
「特別尚宮」(トクピョルサングン)として、
光海君の義母みたいな立場に変わったのです。
しかし光海君と金尚宮は、もともと
相互に好き合っていたようです。そして
金尚宮は、光海君が王位に就けるよう
色々と悪さをしたようなのです。
金尚宮が用意した料理を食べた王様(宣祖)が
突然死しました。そして、
光海君が王位に就いた後には、
光海君の妾になりました。
だから、悪女として有名なのです。
金尚宮の本当の名前である「介屎」(ケシ)
というのは、「犬の糞」という意味です。
酷い名前ですねぇ~(笑)w。
ドラマ『運命のように君を愛してる』(2014年)
の中でも生まれてくる赤子に「ケトン」(犬糞)
という名前を付けているのですが、
醜い名前を赤子に付けると丈夫に育ってくれる
と信じられていたのです。
この点、日本と同じですね・・・。豊臣秀吉が
最初の子供に「棄(すて)」と名付けたのですが、
”捨て子は良く育つ”という意味からでした。
◎ 光海君は暴君だったのか?
光海君は、宣祖の側室が生んだ子です。
正妻(嫡出)の子ではない。
だから軽蔑されて育ったのです。
コンプレックスが強かったと思われますw。
その反動なのか・・・、光海君は、
王位に就いてから豹変し、
悪さを沢山したから廃位させられたんだ
と言われてきました。
しかし、このドラマの中の光海君は、
暴君だという感じにはなっていないです。
弱い立場の人たちの気持ちが良くわかって、
ただ優しかっただけだ・・・
という具合に扱われております。
この点、どうなんでしょうねぇ?
そうだったのかもしれないですねぇ・・・。
歴史というのは勝者が後で記したものであり、
だから本当のことは自分の頭で想像しないと
いけないです。
◎ 豊臣秀吉軍との戦い
光海君は、豊臣秀吉軍が押し寄せてきた際に
世子に就任しております。王様(宣祖)は
さっさと逃げてしまったのですが、光海君は
日本の軍隊と前線で戦ったんです。
この点、韓国ドラマ『ホジュン』でも
描かれておりました。
あの時代、日本(豊臣秀吉)が朝鮮半島において
どれだけ酷いことをしたかについては、
日本の学校では教えてくれませんが、
ぜひとも知っておくべきですよ。
7年間に及ぶ戦争によって農地が荒廃し、
飢饉や疫病が蔓延。
当時の朝鮮人口の約20%が減少したそうです。
また日本軍は撤退の際、
陶工や活版工など多数の朝鮮人技術者を強制連行。
その数は数万人〜10万人以上ともいわれております。
この点、ドラマ『火の神 ジョンイ』(2013年)でも
扱われておりました。
◎ 四字熟語や故事成語
歴史ドラマを観ていると、台詞の中に
四字熟語や故事成語が出てくることが多く、
すっごく勉強になりますよ。
次の言葉を知っていますか?
◇明眸皓歯(めいぼうこうし)
「明るい目と白い歯」を意味します。
唐の時代の美女・楊貴妃のことを指して
使われたのが始まりで、
転じて「美人」を形容する言葉となりました。
◇六宮粉黛無顔色
(りくきゅうのふんたいがんしょくなし)
宮中の後宮にいる女たちが色あせて見える
ほどに美人だという意味です。
唐代の白居易が書いた『長恨歌』の一節です。