中国映画『西遊記2 ~妖怪の逆襲~』(2017年)~パロディを楽しめるか否かが鍵
N・Sさん...
今回の『西遊記2 ~妖怪の逆襲~』(2017年)は、
先般、ご紹介した
『西遊記~はじまりのはじまり』(2013年)の続編です。
初作の『西遊記~はじまりのはじまり』では、
三蔵法師と孫悟空とが出会うところで
終わっていました。旅を始める前でした。
今回の『西遊記2 ~妖怪の逆襲~』において、
いよいよ天竺(インド)への旅が始まります。
◎ 沙悟浄は河童ではない
N・Sさんは、本場中国の『西遊記』の物語が
日本でよく知られている『西遊記』の物語とは
その内容がかなり違うことを知っていますか?
まず本場中国の『西遊記』では、
沙悟浄っていうキャラクターは
河童じゃないんです。魚の妖怪です。
中国人たちは、日本の『西遊記』の沙悟浄を見て
とっても驚いているそうですよ(笑)。
河童って、もともと日本オリジナルの妖怪です。
我々日本人が中国本場の『西遊記』を見ても、
びっくりするはずです。面白い現象です。
◎ パロディ映画
今回の『西遊記2~妖怪の逆襲~』は、
子供向けの映画だとは思うのですが、
私のほうは別の面でもビックリしております。
沢山のパロディ=パクリが見受けられるからです。
冒頭シーンは『ガリバー旅行記』のパロディです。
孫悟空が『キングコング』に変身するシーン
もあります。
アメリカ映画『永遠に美しく』のシーンのパクリもあります。
カフカの小説『変身』の中のシーンと似ています。
アメリカ映画『フィフスエレメント』の中に登場する
宇宙人ギャングや
『ネバーエンディングストーリー』の中に登場する
龍ファルコンと似た特殊メイクを使っている部分もあります。
アメリカ映画『2001年宇宙の旅』に使われている
クラシック音楽(「ツァラトゥストラはこう語った 」)
が途中で流れます。
日本の『ドラえもん』の話に似たところもあります。
ラストで、日本ドラマ『Gメン75』の音楽が流れます。
つまり・・・、この映画『西遊記2』は、
パロディ映画なのです。
◎ 油断するべからず
中国でパロディ映画が作られているという点に、
日本人は緊張感を高めるべきだと思います。
パロディ映画って・・・、
元ネタとの相違点を見抜く知的な遊びです。
元ネタを知っていることが楽しみの原点になる。
つまり中国人たちは、外国映画などをよく観て
知っているということです。
だからパロディ映画が娯楽として作られて
提供(上映)されているのです。
日本人やアメリカ人などの資本主義国側の人たちは
中国のことをよく知らないし、
中国映画やドラマなんて殆ど観ていないし、
外国映画だってあまり観ていない。なのに、
中国人は日本やアメリカを含む諸外国の映画や
ドラマやアニメなどを沢山観ているようなのです。
この差は大きいですよ。
今後、いろ~んな面へ影響が出てくるはずです。
『西遊記2』は、内容としては大したことないですが、
日本人がお隣の中国との関係を考えるには、
非常に良い作品だと思います。
こちら側の事情や情報が筒抜けなのですw。
日本人は油断していてはダメですよ(笑)w。